日記
同じ薫香原料でも香りは異なる
薫香料の香りを感じながら調香し自分のお香を作る方が増えています
以前は、お香の香りがしていたら「お仏壇のニオイ」「おばあちゃんのニオイ」「樟脳(タンス)のニオイ」なんて言われていましたが・・・
とても風雅な趣味を持っていると思っていただけます。アリガタイ・・・
さて、私もお香講座を開催しておりまして、その準備に「薫香原料」を購入します
一つの店舗だけではなく、異なったお店から仕入れることがあるのですが、お香に使う薫香料の内、二つについてはお店によって色も香りも全く異なることがあります
例えば「安息香(ベンゾイン)」と「桂皮(シナモン)」
店舗で販売されている際の主な表記は「安息香」と「桂皮」です。ネットは、より詳細に記載する必要がありますので(購入者の誤解によるトラブルを防ぐため)産地などについても記載してあることが多いのですが、店舗によっては簡単に品名と金額だけのところが多いです
でも、香りを比べてみると違っている・・・。とくにこの二つは分かりやすいです
野草もそうなんですが、精油や香材についても産地によって香りも味も異なりますし、その年の気候などによっても変わります
それぞれの産地の個性。自然由来のものを使っているので当たり前のお話。むしろ「いつ買っても同じ香り」の方が心配なのですけど
いつも変わらず「○○な香り」ってことはないのです
今回は、前回と異なったお店から仕入れた「安息香」「桂皮」が分かりやすく異なっていたのでご紹介すると・・・
安息香は、シャム(ラオス、ベトナム、タイなど)かスマトラ(インドネシア周辺)かの違い。シャムはバニラ特有の芳香成分である「バニリン」の含有量が多いため、とても濃厚な甘い香りですし、スマトラはシナモン特有の芳香成分である「桂皮酸」の含有量が多いため、ややスパイシーさのある甘い香り
また、安息香は品質の違いで灰色だったり、白色だったり・・・。品質によっても、微妙に香りは異なってきます
桂皮は、カッシア(広南、ベトナム:医薬品や薫香原料に使用)かシナモン(インドネシア、スリランカ:香料、食品)かの違いです
こちらは、安息香と比べて、写真では色味などは分かりにくいのですが、香りが「甘い香りとスパイシーな後味」のものと、「甘い香りでありながら、爽やか且つ強い辛味」で異なります
分かりにくいですが、混ざっています(茶褐色と焦げ茶色)
結局は好みなのですが、機会があれば比べてみるのも楽しいかと思います
調香すると、その他の薫香原料と調和することで感じる香りも異なってきますが
その時の薫香原料によって、同じ調香分量でも香りは異なります
同じカッシアを使っても、ロットで香りも変わりますし・・・(明らかに違う、ではありませんが)
一期一会の「わたしの香り」
調香はとても楽しく、神聖な儀式なのです
11/27 秋の終活講座を開催しました
さて、今回は「はれっと岡山」の秋の終活講座のご報告です
コロナ第8波の心配もある中、アイグランデュ岡山(岡山市北区奉還町)にお心遣いいただき
健康観察、消毒、換気など、万全の体制で開催することが出来ました
ですが、ご高齢の方が住まれる住宅ですので、参加の制限などもあり人数は少なく・・・
ですが、お一人お一人とお話ししながら、ゆっくり、ゆったりとした講座を開催できました
熱心に聞いて、ご自身の思いや経験などもお話しいただき
また、エンディングノートを書けない理由も具体的に教えていただき
私にとってもとても参考になる研修でした
そして、午後からはアロマ講座
こちらは、参加いただいた皆さまがアロマをブレンドしてスプレーを作るのは初めてとのこと
お持ちさせていただいた6種類のアロマを一つ一つゆっくりと香りを確かめ
1滴ずつ好みの香りを探りながら調香していただきました
もちろん、アロマの効能と身体、心などへのアプローチについてもお伝えして
とても良いお講座となりました
次回は、こちらの施設で1月26日に名刺香を作成します
皆さま、初めての方が多いようなので、ご自身らしい香りを調香できるように
こちらも、大切にご準備させていただきます
お講座の依頼、イベントの依頼などのご相談は
HPのお問い合わせからお願いします
美肌クリームとへちまのスポンジ
ハーブでお香づくり
ハーブでお香づくり・・・と題名はなっていますが
ハーブはざっくりというと「有用植物」のこと。薬用ハーブとしては、生薬・・・つまり、薫香料とされているものもハーブです
単純にお香づくり」でもいいかな~と思ったんですけど、それではあまりに「そのまんま」過ぎる
と、いうことで、「ハーブでお香づくり」としています
今回は、【年末年始に最適なスペースクリアリングのためのお香】
をテーマにしようかと思いまして・・・
岡山県美咲町まきばの館で購入していたラベンダー
魔女と魔術を司る女神 へカーテに捧げられるハーブです。ヨーロッパでは、魔除けや厄除けにも使われています
我が家の庭に生えているセージ
こちらは、世界各地に魔除け、浄化、厄除けなどとして使われていることで有名です
あと、台所にあったクローブ(丁子)
これは、塗香、線香などにも使われ、身を清めるために、丁子(粉、塊)を入れた水を飲んだり、身に振りかけたりします
これらを使ってお香を作りました
その他には、メントール、サンダルウッド精油(白檀のことです)、フェンネル、ジンジャーなども加えて
つなぎにタブ粉を使いました
まずは薬研で挽いていきます
細かくなるまで(理想は粉状)挽いていきまして、細かくなったらラベンダーを加えて更に挽きます
メントールは乳鉢で
最後に、練る前に加えます
全て混ぜて、水を加えながら練っていき
軽く湿っていて、握って形が崩れない程度になるように水を混ぜていきます
水を混ぜすぎると、乾燥しにくいし、成形できないので注意!!
こんな感じで、成形していきます
完成したら、乾燥させて出来上がり
ちょっと挽き方が足りなくて、ハーブの繊維や塊がありますが「よし」とします(私はね・・・)
隠れ家サロンで乾燥させていますが、甘くてスッキリした良い香りが漂っています
今回は、「そこにあったもの」をベースに、クリアリング(浄化)効果を得られるものを作りました
ご希望のハーブを使ってのオリジナル線香づくり講座
また、オリジナルブレンドの精油など、様々なお講座が楽しんでいただけます
ショップのオリジナルブレンドのアロマづくりなどもご相談いただけます
こちらのホームページからお問い合わせください
台所でアロマ
お風呂あがりに、保湿クリームを切らしていたことを思い出して台所へ
今回は、先日完成した【ローズマリーとラベンダーのチンキ】と【紫根エキス】を、ムルムルバターに加えて作ります
分量は「要る分」
加えるチンキは、ホワイトリカーでつくったので、アルコールも飛ばす必要はなく、湯煎で溶かしたムルムルバターに加えるだけ
ムルムルバターは、ヤシの仲間のムルムルの木から採れます。ブラジルやアマゾンに生えていて、実は食べられます
常温では固体なので、オイルじゃなくて脂肪の分類。融点は33℃なので肌でゆっくり溶かしながら使う感じかな
ビタミンAが豊富なので、アンチエイジング、美白に良くて、抗炎症、抗細菌、抗真菌の作用もあるので、ニキビに良いです
また、毛穴を塞がず肌に浸透してくれる優れもの。ヘアクリームにもおススメのオイルなのです
さて。加えたあとは、室温の中で混ぜながら固めていきます
トロッとしてきたら容器へ
工程はこれだけ
色が黒っぽい?のは、濃い紫に、濃い緑を混ぜたわたしのセンスの無さが原因です
効果と香りを重視しまして、混ぜた後の色を失念してました(^_^;)
でも、ローズマリーとラベンダーの柔らかですっきりした香り
肌への馴染みも良いものが出来ました
ムルムルバターだけだと使いにくいので、こんな感じで柔らかくします
ベースオイルやバターによって、お肌への効果や、保湿のための化粧水を使うタイミングなども異なります
ベースオイルを学ぶ講座も楽しいですよ❤️
しばらくしたら、落ち着きた色になりましたよ